クラシカルでエレガントな印象を与える「ロングスリーブドレス」は、秋冬のウエディングにぴったりの一着。
繊細なレースやしなやかな素材感が花嫁の動きを上品に引き立て、落ち着きのある華やかさを演出します。
今回は、秋冬ウエディングにおすすめな「ロングスリーブドレス」のおしゃれな着こなしアイデアを、ドレススタイリストが徹底解説!
プロならではの視点で、似合う“骨格タイプ”や“パーソナルカラー”、会場までご紹介します。
秋冬ウエディングにぴったりなドレスを探している方は、ぜひ参考にしてみてください!
(文:立澤なつき)
目次
1.秋冬にぴったり!“ロングスリーブ×クラシカル”ドレスの魅力
出典:Fairy Bridal
穏やかさとクラシカルな雰囲気をあわせ持つ「ロングスリーブドレス」。
袖まで包み込むデザインは、露出を抑えることで気品を演出すると同時に、気になる二の腕を自然にカバーしてくれるのも嬉しいポイント。
肩や腕を覆うことで全体のシルエットがすっきり見え、安心感を与えてくれるため、挙式から披露宴まで長時間快適に過ごせます。
透け感のあるレースやチュールを使えば軽やかでフェミニンに、サテンやタフタなら陰影が際立ち、動くたびに上品な艶をまとった印象に。
秋冬シーズンはもちろん、フォーマルな会場にもふさわしい、頼れる一着です。
なかでもクラシカル・アンティークなテイストのロングスリーブは、歴史ある洋館やシャンデリアが輝くホテルなど、重厚感のある空間に映える存在感を発揮します。
繊細なレーススリーブはヴィクトリアンを思わせるロマンティックな雰囲気を漂わせ、アンティーク家具やキャンドルの灯りとも美しく調和。
タフタやミカドシルクのハリ感ある素材なら、映画のワンシーンのように格式高い印象に仕上がります。
シルエットは、プリンセスラインやAラインなら伝統的な正統派スタイルに、スレンダーラインならクラシカルながらも洗練された印象に。
クラシカル×ロングスリーブのドレスは、気品・重厚感・時代を超えた美しさを兼ね備え、秋冬の結婚式を一層華やかに彩るスタイルです。
2. ボリュームショルダー×ロングスリーブのビーディングレースドレス
ドレスの特徴
繊細なレースがほどこされたボリュームショルダーのロングスリーブが印象的なAラインドレス。
透明感のあるチュールスリーブにあしらわれた刺繍が上半身を華やかに彩り、花嫁の気品を際立たせてくれる1着です。
胸元はすっきりとしたカッティングのハートカップでデコルテラインを美しく見せながら、程よい抜け感を演出。
ギャザーをたっぷりと取り、ふんわりと膨らませたボリュームショルダーのスリーブは、袖口に向かってやや広がるデザイン。
手元を優雅に見せ、二の腕をさりげなくカバーしてくれるのも嬉しいポイントです。
ウエストから広がるAラインのスカートには、煌めくスパンコール刺繍が贅沢に施され、光を受けるたびに立体的な輝きを放ちます。
縦に流れるデザインのビーディングは、ボリュームスリーブのデザインと相性がよく、全体をすっきりと見せてくれます。
そして、バックスタイルをドラマティックに見せてくれるロングトレーンが歩くたびに流れるように広がり、写真映えも抜群。
王道のクラシカルさに華やかさを掛け合わせた、格式あるホテルや大聖堂にふさわしい正統派スタイルが叶うドレスです。
おすすめの着こなしアイデア
繊細なレースのロングスリーブにたっぷりと広がるAラインが華やかさを放つドレスは、愛らしく上品な「クラシカルプリンセス」な着こなしがおすすめ。
■ヘアスタイル
ふんわりと華やかな印象のチュールレースドレスには、“王道シニヨン”や“ゆるやかティアラアップ”が好相性。
すっきりまとめつつもトップに少し高さを出すことで、気品と可憐さを両立します。
顔まわりには軽くウェーブを残し、柔らかな表情を引き立てるのがおすすめ。
■アクセサリー
レースとボリューム感を活かし、“ティアラ”や“大粒パールイヤリング”を合わせるのがおすすめ。
胸元はネックレスをあえて省き、耳元やヘッドに視線を集めるとクラシカルな華やかさが際立ちます。
■ブーケ
やわらかなピンクベージュとホワイトを基調にしたエレガントな配色が、クラシカルなプリンセスラインのドレスと好相性。
丸みを帯びたシルエットが愛らしさをプラスし、上品な華やかさを自然に引き立ててくれます。
おすすめの花材は「ローズ」「スプレーバラ」「ユーカリ」「シルバーブルニア」
【このドレスが似合うのは】
◆骨格タイプ:骨格ウェーブ
◆パーソナルカラー:ブルベ冬、ブルベ夏
◆季節:冬、晩秋
◆会場:白亜のチャペル、格式高いゲストハウス
ドレスショップ:PRINCESS GARDEN YOKOHAMA(プリンセスガーデンヨコハマ)
3. [Yumi Katsura] ジョーゼット×ビーディングレースのロングスリーブマーメイドラインドレス
出典:YUMI KATSURA
ドレスの特徴
世界的な人気を誇る日本の老舗ハイブランドYumi Katsura(ユミカツラ)の代表するロングスリーブのマーメイドラインドレス。
全体のデザインは、肌触りの良いとろみ感が特徴のジョーゼット生地を使用したマーメイドラインドレスに透け感のある繊細なビーディングレースをあしらったスタイル。
女性らしいメリハリボディをより美しく引き立て、ゲストの視線をくぎ付けにすること間違いなし。
ユミラインの完璧なまでのシルエットと透け感のあるロングスリーブが、エレガントで大人の花嫁を演出します。
デコルテから袖にかけては繊細なチュールにビーディングレースを施し、まるでジュエリーを纏ったかのような華やかさを演出。
ハイネックのデザインはクラシカルで気品があり、透け感を活かした長袖が肌をやわらかく覆い、二の腕をカバーしながら洗練された印象を与えます。
スカートは裾に向かって緩やかに広がり、歩くたびに優雅な揺れを見せ、後ろ姿のトレーンは流れるような美しいラインを描写。
シンプルでありながらも存在感を放ち、大人の花嫁にふさわしい高貴なエレガンスを叶えてくれるドレスです。
おすすめの着こなしアイデア
しなやかなジョーゼット素材に美しいユミラインを描くマーメイドラインドレスは、クラシカルな品格をベースに、すっきりと洗練された「クラシカルモダン」な着こなしがおすすめ。
■ヘアスタイル
すらりとしたマーメイドラインドレスには、“ローポニー”や“タイトシニヨン”のように縦ラインを強調するスタイルが好相性。
顔まわりはすっきりまとめ、ジェルで艶を出すとモダンな印象に。
あえてシンプルに仕上げることでドレスの美しいラインが映えます。
■アクセサリー
透け感のある長袖には、“ミニマルなイヤーカフ”や“シルバーのドロップピアス”が最適です。
胸元はノーネックレスで、ドレスの繊細なビーディングを主役にしたスタイリングが◎。
輝きを控えめに絞ることで、スタイリッシュな大人の余裕を演出します。
出典:tinotino
■ブーケ
深みのあるバーガンディカラーをメインに束ねた縦長のシルエットが、ドレスのスレンダーなラインとモードな雰囲気にマッチ。
シンプルながら存在感のある配色が、大人の洗練を際立たせ、都会的な空間やラグジュアリーなホテルに映えるスタイルを完成させます。
おすすめの花材は「カラー」「アンスリウム」「ダークカトレア」
【このドレスが似合うのは】
◆骨格タイプ:骨格ナチュラル、骨格ストレート
◆パーソナルカラー:イエベ秋、イエベ春
◆季節:秋、冬
◆会場:美術館・アートギャラリー、モダンデザインのホテルウエディング
ドレスショップ:YUMI KATSURA(ユミカツラ)
4. ミカドサテン素材のロールカラー×レーススリーブドレス
ドレスの特徴
上質なミカドサテンの艶やかな光沢と、立体的な構築美が際立つロングスリーブのロールカラードレス。
肩を包み込むようにデザインされたロールカラーは顔まわりをすっきりと見せ、デコルテを上品に強調。
レースのロングスリーブをプラスすることで、クラシカルで気高い印象に仕上がります。
ミカドサテンの上質な艶を活かし、ボディラインを美しく引き立てる計算されたカッティングは潔くシンプル。
ウエストを高く見せつつ、後ろ姿に向かって流れるラインがドラマティックなバックスタイルを構築します。
長く伸びるロングトレーンにはくるみボタンを配し、クラシカルなムードに歩くたびに凛とした品格を漂わせます。
シンプルでありながら陰影のある光沢感がフォト映えし、挙式から披露宴まで格式ある空間にふさわしいデザインです。
ミカドサテンのロールカラーにレースのロングスリーブを組み合わせたドレスは、ありそうでなかった1着。
クラシックで王道の花嫁像を体現しつつも、どこかモダンで洗練さを添えたドレスです。
おすすめの着こなしアイデア
ミカドサテンの艶やかさとロールカラーの端正なシルエットが際立つドレスは、気高さと格式を纏う「ロイヤルクラシック」な着こなしが似合います。
■ヘアスタイル
端正なロールカラーとミカドサテンには、“クラシカルアップ”や“タイトシニヨン”がぴったり。
後頭部にボリュームを持たせるとロイヤル感が増し、ベールを合わせた際も美しいシルエットが完成します。
前髪は流す程度に抑え、すっきりとしたスタイリングが気高さを際立たせます。
■アクセサリー
存在感あるドレスには、“ダイヤやパールのボリュームイヤリング”や“クラシックティアラ”をプラス。
胸元はネックレスを省略し、イヤリングやティアラに視線を集めると、格式高い場にふさわしいロイヤル感を引き立てます。
出典:tinotino
■ブーケ
白を基調にしたキャスケードブーケが、ミカドサテンの格調高い光沢感と見事に調和。
流れるように縦のラインを描くシルエットが、ロングトレーンと呼応して全身をエレガントに見せてくれます。
フォーマル度の高い披露宴会場や大聖堂でのセレモニーに映え、花嫁の存在感をいっそう際立たせるスタイルに◎。
おすすめの花材は「ダリア」「ホワイトローズ」「リリー」
【このドレスが似合うのは】
◆骨格タイプ:骨格ストレート、骨格ナチュラル
◆パーソナルカラー:ブルベ冬、イエベ秋
◆季節:冬、秋
◆会場:歴史ある大聖堂、重厚感のあるクラシックホテル
ドレスショップ:PRINCESS GARDEN YOKOHAMA(プリンセスガーデンヨコハマ)
5.まとめ|気品あふれる“ロングスリーブドレス”でクラシカルな美しさを纏いましょう!
上品で格式ある印象を与える「クラシカル×ロングスリーブドレス」の着こなしアイデア3選をお届けしました。
肌の露出を抑えつつも透け感を活かした長袖は、気になる二の腕を自然にカバーしながら、気品と大人の余裕を感じさせるのが魅力です。
ボリュームラインならプリンセスのように華やかに、スレンダーラインなら都会的で洗練された印象に。
ミカドサテンや繊細なレースなど、素材の質感によって“ロイヤル”“アンティーク”“モダン”と幅広い表情を楽しめるのもポイントです。
また、ティアラやパールアクセサリーを合わせれば格式高い大聖堂に、深みのあるブーケやクラシカルなアップヘアを選べばホテルや洋館にも美しく映えます。
シルエットや小物を工夫することで、花嫁一人ひとりの個性を活かしたスタイルが完成します。
ドレス選びに迷っている方は、ぜひ今回の解説を参考に「クラシカル×ロングスリーブドレス」で特別な一日を彩ってみてください。
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