【ドレススタイリストが解説】背中すっきり見えウエディングドレス“おしゃれな着こなし”アイデア3選

背中のラインに自信が持てない…そんな花嫁の声に応えるのが「背中すっきり見えウエディングドレス」。 気になる背中のお肉をカバーしつつ、隠すのではなく“きれいに魅せる”ことで前撮りや挙式での後ろ姿にも自信が持てるはず。
今回は「背中すっきり見えウエディングドレス」をおしゃれに着こなすコツをドレススタイリストが徹底解説! プロならではの視点で“骨格タイプ”や“パーソナルカラー”、会場までご紹介します。
ドレス選びに悩む方も、自分らしいスタイリングを探している方も、ぜひ参考にしてみてください!
(文:立澤なつき)

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1.「背中すっきり見えウエディングドレス」の選び方は?

背中のお肉が気になる…そんなお悩みを抱える花嫁は意外と多いもの。
けれど、ドレスの選び方次第でコンプレックスを自然にカバーしながら、美しい後ろ姿を叶えることができます。

ポイントは「隠す」よりも「すっきり見せる」こと。
背中を完全に覆うと重たく見えてしまうことがあるため、ほどよく肌を見せつつ、ラインを美しく整えてくれるデザインを選ぶのがポイントです。

出典:Bride & Groom

例えば、背中がV字に開いたドレスや、縦に落ちるラインのディテールをあしらったドレスは、視覚的に縦のラインを強調し、すっきり見えをサポートしてくれます。
また、肩に少しかかる袖やストラップのあるデザインを選ぶことで、脇や肩まわりのお肉もナチュラルにカバーできます。

出典:THE KNOT DESIGN

さらに、上半身に視線が集まるように、トップに立体感のあるディテールや装飾が入ったものを選ぶのもおすすめ。
視線が分散されることで、背中まわりの印象をやわらげる効果があります。

自分の体型にフィットする一着を見つければ、背中の悩みも味方に変えて、自信をもってドレス姿を楽しめるはずです。

2.[LAURE de SAGAZAN]巻きスカート風デザインのキャップスリーブドレス

出典:Cli’O mariage

ドレスの特徴

アンティークスタイルが印象的なフランスのドレスブランドLAURE de SAGAZAN(ロール・ド・サガザン)のレーストップスに巻きスカートをデザインしたスレンダーラインドレス。

トップスは可憐で大柄なデザインのエンブロイダリーレースを使用し、柄感をしっかりと主張する印象的なデザイン。
上質な素材を活かしたシンプルなデザインが抜群のバランスです。

出典:Cli’O mariage

フラワー柄のレース、キャップスリーブと甘めの要素ですが、深めのVネックと背中を直線的にカットした肌見せのデザインは潔く、上品な中にも凛とした強さを印象づけます。

スカートは中央にタックが施された巻きスカート風のデザインで、程よいベルトデザインをアクセントにすらりとした美しいシルエットを表現します。
しっとりと滑らかな質感が特徴の上質なシルククレープを使用しているからこそ、シンプルなデザインを表情豊かに見せることができます。

出典:Cli’O mariage

スカートの腰位置には小さなボタンが連なり、肌の透け感とのコントラストが生み出すセンシュアルなバックスタイルが魅力的です。

背中すっきり見せのポイント

背中のレース×スリットが“透かし”効果を生み、上半身の程よいカバーと透け感のバランスが抜群。

幅広い骨格タイプにも対応し、“背中のすっきり見せ”において万能な一着。

おすすめの着こなしアイデア

繊細なレースと程よい透け感が上品に映えるこのドレスは、クラシカルなムードと可憐さを併せ持つ「ノーブルフェミニン」なスタイルがぴったり。

■ヘアスタイル

ドレスの繊細なレースと柔らかな雰囲気に合わせて、“ゆるめのローポニー”や“ねじりを効かせたハーフアップ”で優しい印象に仕上げて。
表面にナチュラルな動きを出しつつ、顔まわりはすっきりとまとめることで、上品で落ち着いた
バランスに。

ほんのり後れ毛を残すことで、女性らしい柔らかさと今っぽさもプラスできます。

■アクセサリー

ドレスの華やかさを引き立てるように、アクセサリーは“淡水パールのドロップピアス”や“繊細なゴールドのイヤリング”でクラシックに。

ネックラインがすっきりしているので、ネックレスは控えめにするか、あえてつけずに耳元に視線を集めるのがベスト。

出典:UNDER THE TREE

■ブーケ

ふんわりとしたフォルムとスモーキーなニュアンスカラーでまとめたブーケを合わせるのがおすすめ。
アンティークピンクやくすみラベンダー、クリームホワイトなど優しいトーンで揃えた花材が、ドレスの透明感とナチュラルなムードをより一層引き立ててくれます。

おすすめの花材は、「ローズ」「ラナンキュラス」「スモークツリー」

【このドレスが似合うのは】

◆骨格タイプ:骨格ナチュラル、骨格ストレート
◆パーソナルカラー:ブルベ夏、ブルベ冬
◆季節:夏、春
◆会場:ガーデンウエディング、古民家レストラン

ドレスショップ:Cli’O mariage(クリオマリアージュ)

3.[Seul]スタンドカラー×ボックスシルエットのノースリーブドレス

出典:Seul

ドレスの特徴

スタイリッシュなデザインでありながら、温もりを感じるドレスが魅力のドメスティックブランドSeul(スゥル)のボックスシルエットドレス。

出典:Seul

スタンドカラーのネックラインに切り替えのないシルエット美が新鮮なボックスシルエットは、あえて切り替えを一切省き、シンプルな中にエッジの効いたモードなスタイルを叶えます。

マットな素材にオーガンジーを重ねて仕立てたデザインは、ほんのり透けて見せる花柄モチーフや肩の切りっぱなしディテールが新鮮な印象を与えます。

出典:Seul

さりげなくあしらった肩のフラワーモチーフは、スペイン・バルセロナのレースを使用し、オーガンジーにふわりと浮かび上がるような見せ方に。

繊細で華奢なレースを主張しすぎず、さりげない使い方がこなれた着こなしを演出します。

出典:Seul

バックスタイルは背中を覗かせるカッティングにくるみボタンのネックラインと程よいアクセントをプラス。
出しすぎない肌見せのバランスが絶妙で、女っぽさをプラスしながらモードで構築的なスタイルに。

背中すっきり見せのポイント

ハイネック&縦ラインで体型補正力が高く、モードでミニマルな雰囲気を求める方に。

シンプルで肌の露出を控えたデザインながら、おしゃれさを印象付けるハイセンスな1着。

おすすめの着こなしアイデア

一切の装飾をそぎ落とした、潔く美しいシルエットが魅力のドレスは、都会的で洗練された「ミニマルモード」な着こなしがおすすめ。

■ヘアスタイル

無駄のないシルエットが際立つこのドレスには、“センター分けのストレートタイト”や潔くまとめた“ロウボーン”でシャープな雰囲気を演出。

後ろ姿のカッティングが引き立つように、襟足はすっきりと見せて抜け感をコントロールするのがポイント。

■アクセサリー

マットな素材やディテールレスなデザインに合わせて、“エッジの効いたゴールドメタルピアス”や“直線的なバーピアス”で強さとモード感をプラス。

ネックレスはつけず、耳元にフォーカスすることでシルエットにメリハリをつけ、全体のミニマルバランスを保ちます。

出典:tinotino

■ブーケ

洗練された縦のラインが際立つ、カラーのみを束ねたミニマルなブーケを合わせて。
ディープパープルの深みと花のフォルムのシャープさが、ドレスのモードなシルエットに美しくリンクします。
引き締まったカラーリングと潔い構成が、装飾を削ぎ落とした美しさをより一層際立たせてくれます。

おすすめの花材は、「カラー(ディープカラーの色味)」

【このドレスが似合うのは】

◆骨格タイプ:骨格ナチュラル、骨格ストレート
◆パーソナルカラー:ブルベ冬、イエベ秋
◆季節:秋、冬
◆会場:モダンホテルウエディング、アートギャラリーウエディング

ドレスショップ:Seul(スゥル)

4.ヴィンテージ風シルクシフォンのギャザーAラインドレス

出典:Cli’O mariage

ドレスの特徴

上質なシルクシフォン素材を使用したレーススリーブ付きのギャザーAラインドレス。

肩から背中にかけて贅沢に流れるコードレースは、大胆に開いた背中をこの上なくエレガントに演出するドレスです。

一見シンプルでクラシカルなデザインに対して、背中を大きく見せるバックレスデザインがギャップと抜け感を作ります。
それでいてデコルテや背中など肌を見せる部分と肌を覆う部分のバランス感も絶妙です。

出典:Cli’O mariage

風合いが出るように染められたシルクシフォン生地は、色合いがドレス全体を上質で落ち着いた雰囲気に導きます。

上品でいてどこかヴィンテージ感のある絶妙なくすみカラーが他のドレスとは一線を画す魅力に。
グリーンや木々、草花など自然のカラーに馴染む色合いもガーデン付き会場&ナチュラルウエディングにマッチするポイント。

出典:Cli’O mariage

柔らかで肌触りの良いシルクシフォンにたっぷりとギャザーを寄せ、自然と広がるAラインシルエットにカシュクールディテールのトップスが華奢な着こなしを叶えます。

背中すっきり見せのポイント

背中を見せるバックスタイルながら、レースとドレープでデザインされた視線を分散させる効果が優秀。

縦のラインが華奢見せも叶え、動きのあるガーデンウエディングなど着心地も抜群。

おすすめの着こなしアイデア

やわらかなドレープとレースが美しく調和するこのドレスには、グリーンに囲まれた空間で映える「クラシックボタニカル」なスタイルが似合います。

■ヘアスタイル

ナチュラルなドレープとレースのあしらいに調和するよう、“編み込みを取り入れたローポニー”や“やわらかなまとめ髪”で自然な雰囲気に。
後れ毛を残しすぎず、適度に整えることでフォーマル感もキープ。

リーフモチーフのヘッドアクセやドライフラワーの花飾りを加えると、ロケーションに映える仕上がりになります。

■アクセサリー

素材感に寄り添った“マットゴールドのイヤリング”や“天然石の揺れるピアス”など、自然体の美しさを引き出すデザインがおすすめ。

華奢なネックレスを合わせるなら、トップの開き具合に合わせてV字ラインになるものを選び、縦ラインをさりげなく引き立てて。

出典:les mille feuilles de liberte

■ブーケ

自然の中に溶け込むような、グリーンを主役にしたホワイトブーケを合わせるのがおすすめ。
枝ものや葉ものの動きが印象的なラフなフォルムが、ドレスの柔らかなドレープ感と美しく調和します。
純白の花材を加えることで、ナチュラルながらもフォーマル感のあるバランスに。

おすすめの花材は、「ホワイトローズ」「パンパス」「アジサイ」「ユーカリ」

【このドレスが似合うのは】

◆骨格タイプ:骨格ナチュラル、骨格ウェーブ
◆パーソナルカラー:ブルベ夏、イエベ春
◆季節:夏、秋
◆会場:森のガーデンウエディング、ヨーロッパ邸宅ウエディング

ドレスショップ:Cli’O mariage(クリオマリアージュ)

5.まとめ|背中すっきり見えウエディングドレスで、後ろ姿にも自信を♡

背中にコンプレックスを感じている花嫁におすすめな、後ろ姿を美しく整えてくれる「背中すっきり見えウエディングドレス」の着こなしアイデア3選をご紹介しました。

肌の見せ方やシルエット、レースの配置やディテールの工夫で、気になる背中まわりも印象をコントロールすることが可能。
「隠す」よりも「美しく魅せる」視点で選ぶことで、自然体のまま、自信を持ってドレス姿を楽しめます。

スタイリングでは、ドレスのデザインに加えて、ヘアスタイルやアクセサリー、ブーケ選びも重要なポイント。
“すっきり見え”を意識しつつ、ナチュラル、モード、クラシカルなど、なりたいテーマに合わせたスタイルで、自分らしさを表現してみてください。

体型に悩んでいる方やドレス選びに迷っている方も、ぜひ今回の解説を参考に「後ろ姿に自信を持てる」な理想の一着を探してみてください!

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