ほとんどの新郎新婦が結婚式は初めて。だからこそ、一般的な相場金額やどんなアイテムにいくら予算がかかるのかわからないですよね。
この記事では、元ウエディングプランナーが結婚式の予算や見積もりの見方などをわかりやすく解説!
思い通りの結婚式にするために、「おもてなし費用」と「こだわり費用」の予算の立て方や、見積もりチェックのポイントなどをプロ目線で伝授します*
これから会場探しをする方は、参考になることばかりなので是非チェックしてみてくださいね!
(文:aiiro_aiko)
目次
1.結婚式の予算を立てるうえで大切なのは「総額に振り回されない」こと
晴れて結婚が決まり結婚情報誌やウエディングサイトをみながら、「会場見学へ行こう!」と意気込む方も多いですよね。
予算を気にせずイメージに合った会場で結婚式を挙げられたらいいのですが、会場によって料金の価格帯は様々。気に入った会場があっても“予算オーバー”で会場探しも一からやり直し…。なんてことも。
だからこそ、事前に自分たちの結婚式にかけられる費用はどのくらいなのか?つまり結婚式の【正しい】予算を知っておくことが大切です。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏によると、結婚式費用の全国平均は「374万8000円」。
ですがここで大切なのは、結婚式費用の総額に振り回されないことです。
総額だけを意識してしまうと、正しい予算が立てられなくなるからです。
招待する人数や、こだわるポイントによっても結婚式費用は変動しますが、実は結婚式の【正しい】予算には大きく2つのポイントがあるんです。さっそく詳しく解説していきます!
※本記事の平均費用およびデータはすべて「ゼクシィ結婚トレンド調査2024首都圏」より引用しています
1-1.結婚式費用には「おもてなし費用」と「こだわり費用」の2種類がある
結婚式費用は大きく2つに分かれます。
1つは、「おもてなし費用」、もう1つは「こだわり費用」です。
「おもてなし費用」はゲストへ還元するもの。 “お料理やドリンク”、“引出物やペーパーアイテムといったギフト類”などです。
ゲストに還元するための費用ですから、「おもてなし費用」にはご祝儀を充てるのが理想。
だからこそ、式場を決める前に招待客が何名くらいになり、さらにゲストの内訳はどんな顔ぶれになるのかを把握しておくと、「おもてなし費用」の正しい予算が立てやすくなります。
これに対して、「こだわり費用」は“ドレス”や“ブーケ”、“アルバム・ムービー”などがあげられます。
ゲストの人数や顔ぶれによって予算が変わる「おもてなし費用」とはちがい、「こだわり費用」は、自分たちがやりたいことや大切にしたいことによって予算が変わります。
そのため、これだけは絶対に譲れない!といった“マスト事項”や、“これはなくても諦められる”といった優先順位をつけておくと、予算に合った会場選びや結婚式の準備がスムーズに行えるでしょう。
それでは実際に、「おもてなし費用」と「こだわり費用」の詳細を見ていきましょう!
1-2.「おもてなし費用」=ゲストに関するお金の平均額
結婚式費用の全国平均は「374万8000円」。そのうち「おもてなし費用」の内訳と平均額は次の通りでした。
■総額:114万6000円
■料理(1名当たり):1万7600円
■飲物(1名当たり):4900円
■総額:26万1000円
■引出物(1名当たり):6400円
■引菓子(1名当たり):1300円
■プチギフト(1名当たり):309円
■招待状(1部当たり):355円
■席次表(1部当たり):340円
■席札(1部当たり):195円
■プロフィールブック(1部当たり):261円
■総額:21万1000円
「おもてなし費用」の大半を占めるのが料理・飲物で、2番目は引出物などのギフトです。
会場装花には「メインテーブル装花」と「ゲストテーブル装花」の2種類があります。
本記事の総額はどちらも「おもてなし費用」に計上していますが、ゲストテーブル装花は「おもてなし費用」、メインテーブル装花は新郎新婦のためのものなので「こだわり費用」と捉える考え方もあります。
1-3.「こだわり費用」=新郎新婦に関するお金の平均額
「こだわり費用」は新郎新婦に関するお金。こだわるアイテムは人それぞれですが、2023年の平均額は次の通りでした。
■総額:51万7000円
■ウエディングドレス:29万6000円
■カラードレス:26万4000円
■白無垢:19万5000円
■色打ち掛け:30万7000円
■総額:18万5000円
■タキシード:14万7000円
■フロックコート:21万0000円
■紋服:11万2000円
■総額:5万2000円
■総額:11万4000円
■スナップ撮影:22万7000円
■ビデオ撮影:24万0000円
■スタジオ撮影:16万6000円
■ロケーション撮影:19万2000円
■総額:12万4000円
「こだわり費用①」はほとんどが結婚式当日に必要なアイテムですが、「こだわり費用②」はどこまで記念にこだわるかによって変わります。
例えば「別撮り(前撮り)撮影」をしたい人もいれば、特に必要ない。という方もいるでしょう。
2.「おもてなし予算」と「こだわり予算」を計算してみよう
ゲストのための「おもてなし費用」と、新郎新婦のための「こだわり費用」。大きく2つの費用によって結婚式費用は成り立っていることがお分かりいただけたかと思います。
ここからはいよいよ、結婚式の予算の立て方を解説!
「おもてなし予算」と「こだわり予算」の2つにわけて計算することが、正しい予算の立て方です。
2-1.「おもてなし予算」=招待人数×ご祝儀相場
料理・飲物、ギフトなどの「おもてなし費用」はゲストに関するお金。ゲストに還元するための費用です。そのため「おもてなし予算」は、ゲストからのご祝儀を充てるのが正解です。
この時点で、「誰を呼ぶか決まってない…」と迷う方もいるかもしれませんが、まずは来ていただきたい方を思い浮かべて「最大人数」をリストアップするのがポイントです。
出典: 横浜迎賓館
あくまでも「予算」を立てるためのものなので、招待人数が確定していなくでも大丈夫!
「この人には来て欲しい」や「この方は呼んだ方がいい」というゲストを書き出してください♪
リストアップができたら次のステップは招待客のカテゴリーに分けて、いただけるご祝儀の算出を行います。
ご祝儀の平均額はこちら。
■親族:7万7000円
■上司:4万4000円
■恩師:4万1000円
■友人・同僚:3万円
ご祝儀総額は平均「212万9000円」で、この金額が「おもてなし予算」となります。ただしあくまでも「平均」で、招待人数や顔ぶれによって変動します。
友人や同僚が多ければ3万円×招待人数、親族が多い場合は世帯ごとに多くの金額を包んでくださるので、ご祝儀額は必然的に多くなるでしょう。つまり親族が多いなら「おもてなし予算」も多めにとっておくのが正解です。
2-2.「こだわり予算①」=両家の援助額はいくら?
前述の通り「こだわり費用」には、衣装などの当日のためのこだわり費用と、撮影などの記念のためのこだわり費用の2つがあります。
「こだわり予算」を立てるために行う最初のステップは、「両家の援助額を把握」すること。
さまざまな家族の形があるので一概には言えませんが、多くの新郎新婦が結婚式費用を親御さまから援助いただいています。
私もウエディングプランナーをしている時、よくその光景を目にしてきました。
結婚式費用の全額を親御さまが支払われるカップルもいれば、親御さまから援助をいただいて着たいドレスを選んでいた新婦など。
もちろん、親御さまの力は借りず自分たちで全て賄いたい!というカップルもいます。
ただ、新郎新婦が知らないところで親御さまは長い時間をかけて少しずつ「結婚式貯金」をされていることが多いです。
特に、新婦の親御さま。“いつか自分の娘がお嫁に行くときに、素敵な結婚式があげられるように”。とコツコツ何十年も積み立てて準備されていたりします。
結婚式は親御さまにとって「子育ての卒業式」でもあるので、ありがたく受け取る方が喜ばれると思います。
何かしら親御さまからの援助が合った人の割合は「82.1%」。
受け取った平均額はふたり合わせて「191万5000円」。
ご家庭によって様々ですが援助があるかないか、ある場合の金額を知っておくことは結婚式の予算を立てる上で大事になります。
両家からの援助額は「こだわり予算」の1つに計上してもよし、「おもてなし予算」の足りない部分に充ててもよし。大切なのは親御さまに喜んでいただけるような予算の使い方、ではないでしょうか。
2-3.結婚式の正しい予算は、「おもてなし予算」+「こだわり予算」の合計
ここまで、「おもてなし予算」と「こだわり予算」の2つに分類して予算の立て方を解説してきました。
つまり結婚式の【正しい】予算は、次の3つの合計となります。
「おもてなし予算(ご祝儀総額)」
+
「こだわり予算①両家の援助額」
+
「こだわり予算②ふたりの自己負担額の目安」
ご自身の結婚式予算を把握することで、これからの会場見学もスムーズに進められます。
気に入った会場がご自身の予算よりも上回るのか、その場合どのくらい自己負担額を追加すればいいのか?などしっかりと現実的に考えることもできてきますね*
3.後悔しないために!結婚式の予算と見積もりのバランスをチェックしよう
結婚式の予算が立ったら気になる会場の見積もりとのバランスをチェック!
あまりにも予算とかけ離れた価格帯の結婚式場であれば、候補から外すことも視野に入れておきましょう。
また、結婚式の見積もりには“注意すべきポイント”があります。
ほとんどの方が結婚式の見積もりは初めて見るものなので、何が入っていて幾らかかるのかわからないことが多いはず。
それでは、正しい結婚式の見積もりの見方とチェックすべきポイントを詳しくご紹介します!
3-1.見積もりの「おもてなし費用」は予算と合っている?
冒頭でご紹介した「おもてなし費用」。それぞれの費用が見積もりに記載されているので、おふたりが立てた「おもてなし予算」と合っているかチェックしましょう。
「おもてなし費用」の各項目、平均金額はこちら。
■料理(1名当たり):1万7600円
■飲物(1名当たり):4900円
■引出物(1名当たり):6400円
■引菓子(1名当たり):1300円
■プチギフト(1名当たり):309円
■招待状(1部当たり):355円
■席次表(1部当たり):340円
■席札(1部当たり):195円
■プロフィールブック(1部当たり):261円
■会場装花(総額):21万1000円
上記の見積もりが予算と合っていれば、その会場の見積もりと予算のバランスは◎ということになります。
3-2.見積もりの「こだわり費用」は予算と合っている?
「こだわり費用」も忘れずに見積もりをチェックしましょう。
「こだわり費用」、各項目の平均金額はこちら。
■ウエディングドレス:29万6000円
■カラードレス:26万4000円
■白無垢:19万5000円
■色打ち掛け:30万7000円
■タキシード:14万7000円
■フロックコート:21万0000円
■紋服:11万2000円
■ブーケ&ブートニア:5万2000円
■ブライダルエステ:11万4000円
■結婚式当日の撮影
・スナップ撮影:22万7000円
・ビデオ撮影:24万0000円
■別撮り(前撮り)
・スタジオ撮影:16万6000円
・ロケーション撮影:19万2000円
■映像演出:12万4000円
「こだわり費用」は初期見積もりに入っていない項目が多くあります。理由は「初期の段階では新郎新婦がどこまでこだわりたいかがわからないため」です。
ですが、主に「こだわり費用」の追加によって最終的な見積もりが100〜150万円上がってしまうのも事実。特に要注意な4項目について解説していきます。
3-3.要注意!契約後に見積もりが高くなる4項目とは?
前章では結婚式で必要なアイテムの平均金額をご紹介しましたが、初期の見積もりに平均額相応のものが入っているかしっかりチェックすることが大切!
会場によっては、必要アイテムは見積もりに入っていても金額が「平均価格」ではなく「最低価格」の場合もあります。
そのため、打ち合わせを進めていくうちに色々とアップグレードすることで、「初期見積もりから100万円上がった!」「気がついたら150万円も高くなってた!」と世間でよく聞く状況になるのです。
それでは、どんな項目が契約後に見積もりが高くなっていくのか解説していきましょう!
■料理・飲物
■衣装
■会場装花
■写真・ムービー
上記4項目がアップグレードによって金額が上がりやすいと言われているものです。詳しく見ていきましょう。
料理や飲物は結婚式において大切なアイテムです。ゲストが一番楽しみにしているといっても過言ではなく、「おもてなし費用」の大半を占めています。
前章のとおり、1名当たりの料理の費用相場は1万7600円、飲物は4900円でしたね。
出してもらった初期見積もりがこの平均額とかけ離れていないかチェックしましょう!
どの式場にも料理コースは約3〜5種類くらいあります。金額も12000円〜25000円など幅広くラインナップと取り揃えていることも。
そのため初期見積もりに入っているコースがどのランクの内容なのか確認が大切。
初期見積もりが最低ランクの12000円だった場合、ゲスト人数70名として、差額の5000〜6000円×70名=40万円前後の追加料金がかかり、おもてなし費用の総額もかなり上がることになってしまいます。
初期見積もりを出してもらう際に、中間ランク以上のコースでお願いしておく方がいいでしょう。
また、後で人数が増えることも見積もりが上がる原因の1つです。招待人数は【最大人数】で見積もりをとることが鉄則です。
初期の見積もりに“いくらの衣装”が“何着”入っているかしっかりとチェックしておきましょう。
ドレスもデザインやブランドによって金額はピンからキリまであります。
初期見積もりでは15〜20万円くらいの衣装設定をされているかもしれません。
実際に卒花さんの多くが選んだドレスは1着あたり30万円前後。さらにお色直しする場合は倍の60万円前後かかることを知っておきましょう。
会場装花も平均額とどのくらい差があるのかをチェック!
また、金額だけではなく「どこに飾るお花が入っているか」を確認することも大切です。
基本的にはメインテーブルとゲストテーブル分の料金は含まれていると思いますが、ボリュームによっても金額が変わるので、見積もりに入っている金額はどの程度の装飾が叶うのか?式場に写真などを見せてもらうとわかりやすいでしょう。
見積もりに入っている装飾では物足りないな。と感じた場合は、アップグレードした場合にはどのくらいの金額がかかるのか把握しておくことが大事。
写真・ムービーは、オプション扱いで初期見積もりに含まれないことが多いです。
しかし、実際には特別な1日を思い出に残したい方がほとんどで、約92%の新郎新婦が当日のスナップ撮影を注文しています。
最終的に追加する可能性が高いものだからこそ、初期見積もりには含めておいた方がいいでしょう。
3-4.見積もりの不明点は必ずクリアにしておこう
ここまで、結婚式の見積もりにおいて金額が上がる項目についてご紹介してきましたが、他にも見積もりの落とし穴があるので要注意です!
人によっては費用がかからないことや、注文しない人も多い。という観点から初期見積もりには入っていないことが多い2大項目をご紹介します。
ドレスショップによってはドレスをレンタルや購入した際に、イヤリングやネックレスなどシンプルなデザインのものがプランに含まれていることもあります。
ですが、試着を重ねていくとドレスに合うアクセサリーを選びたい!と思う新婦が多く、プラン外のアクセサリーを注文する場合が多いです。そうすると数千円〜数万円の追加料金が発生することになります。
また、ドレスの下に着用するブライダルインナーはレンタルではなく購入品になります。
こちらはプランに含まれていることはほとんどなく、ご自身で用意するかドレスショップで購入するかになります。
背中が大きく開いているドレスやインポート系のドレスなどは特別なインナーを注文する必要もあるので、数万円の追加になることも把握しておきましょう!
会場によってはガーデンやテラスがあり「屋外でのデザートブッフェもおすすめ」と見学の際に紹介されることもあります。
だからこそ、新郎新婦もすっかりデザートブッフェをするもの!とイメージしながら打ち合わせを進めていくと、実は初期見積もりにデザートブッフェ料金が入っていなかった!ということも。
基本的にはお料理コースに「デザート」が入っているので、初期見積もりとしてはとくに問題はありません。「デザート」をアップグレードして「デザートブッフェ」のスタイルにするかどうかはお好み次第になるので、初期見積もりに入っていないことが多いのです。
会場の特徴を活かしてデザートブッフェがしたい!という方は初期見積もりに入っているかしっかりチェックしておいてくださいね*
4.まとめ|予算に合った見積もりをとるならブライダルフェア予約サイト「トキハナ」!
結婚式の正しい予算の立て方や見積もりの見方などをご紹介してきましたが、イメージはできましたか?
予算の立て方は招待客のリストアップや援助額などを知って、「おもてなし予算」と「こだわり予算」にわけて計算することからスタート。見積もりの見方では、初期見積もりが平均金額とどのくらい差があるのかなどを把握するのが大切でしたね!
それでも、やはり結婚式の準備は多くの方が初めてで不安はつきもの。
結婚式の予算や見積もりが心配な方は「トキハナ」がおすすめです*
質問に答えるだけで気になる会場の見積もりがわかるサービスや、最低価格保証といった独自のお得なサービスがあるので、詳しくご紹介していきます!
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