両家の家族が初めて揃う「両家顔合わせ」。新郎新婦さん主導のイベントだけに、しておきたい準備や当日の流れ、席順のマナーなどもしっかり押さえて臨みたいですよね。
そこで今回はウエディングプランナーが運営する結婚式場紹介サービス「トキハナ」が、両家顔合わせで押さえておきたいポイントを総合的に解説。ぜひチェックして当日に臨んでくださいね。
(文:まゆ)
目次
1.顔合わせとは?
両家の両親へ結婚報告をしたら、次にダンドリしたいのが両家の「顔合わせ」です。
顔合わせとは、結婚する二人の家族が一同に会し、食事を楽しみながらお互いのことを知るためのイベント。
出典:KIYOMIZU京都東山
というのも、親御さんとしては子供の結婚相手の親がどんな人なのか結婚前に知っておきたいと思うもの。
お互いに知り合う時間を作ることは、親に安心してもらえるだけでなく、両家の今後の関係づくりもスムーズにしてくれます。
結婚後は意外と両家の親同士が会う機会は少ないので、そういった意味でも顔合わせは貴重な機会です。
顔合わせで集まるのは新郎新婦と両家の両親だけの場合もあれば、兄弟姉妹や祖父母などが参加する場合も。二人で参加する範囲は話し合って決めましょう。
「顔合わせ」と並んでよく聞くのが「結納」ですが、「どう違うの?」という人もいるかもしれませんね。この点については、次で詳しく見ていきましょう。
1-1.「結納」と「顔合わせ」の違い
「結納」と「顔合わせ」は、以下の点で違いがあります。
●顔合わせ:両家の親睦を深めるため
●結納:正式な婚約を約束するため
●顔合わせ:新郎新婦
●結納:両家の親(主に新郎の親)
●顔合わせ:決まったプログラムなし
●結納:決まりごとが多い
●顔合わせ:料亭・ホテル・レストランの個室
●結納:格式高い料亭・ホテル・レストランの個室or新婦の自宅
●顔合わせ:新郎新婦or新郎の父が多い
●結納:両家の父親or仲人
●顔合わせ:特になし
●結納:結納品・結納金・結納返し
会場ランクや結納品など、結納の方が決まりごとが多いため、費用も顔合わせより高くなる傾向があります。
最近は「かたい雰囲気よりも和やかに親睦を深めたい」と顔合わせを選ぶカップルがほとんど。
とはいえ、親御さんの気持ちも確認して決めるのがオススメです。中には「顔合わせで結納品を渡す」という人もいるようですよ。
出典:ヒルトン東京お台場
では次に「みんなはどんな風に顔合わせを計画しているの?」という二人へ、時期や人気の会場、費用の相場を紹介していきます。
1-2.顔合わせの時期・会場・費用【相場】
一般的に顔合わせの時期は、親への挨拶から3ヶ月以内が目安と言われています。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022首都圏」によると、顔合わせ時期の平均は結婚式の10.6ヶ月前という結果に。6ヶ月前を境に減っていく傾向が見られ、少なくとも半年前には済ませる人が多いことがわかります。
会場の人気はというと、調査では1位が料亭、2位がレストラン、3位がホテル。
「個室がある」「料理がおいしい」「アクセスが良い」の3つがよく選ばれる会場の条件です。
出典:明治神宮 桃林荘
会場選びでは参加するメンバーの料理の好みにも配慮し、落ち着いて食事を楽しめるようにコース料理がある店を選びましょう。
費用については5〜10万円がボリュームゾーンで平均は72,000円。
両家両親+新郎新婦と考えると、1人1万円〜1万5千円ほどが相場と見ていいでしょう。
これらの点について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね!
2.顔合わせの準備で新郎新婦がすることは?
顔合わせの時期や会場、費用をイメージできたら、次は具体的な準備に取り掛かりましょう。
ここからは、新郎新婦さんがすべきことをリスト形式でご紹介します。
2-1.親の希望をヒアリングする(参加メンバー・日時・場所)
出典:ホテルオークラ東京ベイ
お互いの親へ挨拶が済んだら、まずは顔合わせに都合のいい日時をヒアリングしましょう。
参加メンバーは「両家の両親+新郎新婦」が主流ですが、二人や親御さんが「きょうだいや祖父母にも会って欲しい」との考えならぜひ参加してもらいましょう。
メンバーが多くなるほど日程の調整は大変になるので、早めにヒアリングを始めるのがポイントです。
その際、参加メンバーには「日柄を気にするかどうか」「場所や会場の希望はあるか」も聞いておくと、会場の手配がスムーズですよ。
時間帯はランチタイムに行う人がほとんどですが、「日中はみんなの都合が合わない」「お酒を交えながら楽しく食事したい」などの場合は、早めのディナータイムに行っても◎。
全員になるべく負担のない時間帯を選ぶのが大事です。
2-2.顔合わせの日程と会場候補をピックアップする
参加メンバーから大まかなエリアや時期の希望をヒアリングしたら、次に二人で日程と会場の候補をピックアップします。
参加者が遠方に住んでいる場合はみんなの中間地点を選ぶなど、参加者全員にとってアクセスしやすいことを大事に選びましょう。
候補のお店には予約できる日時を問い合わせておくと、参加メンバーへ打診する際もスムーズです。
日程については参加メンバーの都合が最優先ですが、日柄を気にする人がいたり、二人が「縁起のいい日にしたい」と思うなら、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
2-3.両家の希望に合った日時で会場を予約する
参加メンバー全員にとって都合のいい会場・日時がわかったら、会場へ予約を入れましょう。
大切なのが、予約の際に「顔合わせ食事会で利用します」と伝えておくこと。当日はお店のスタッフさんも料理の内容や配膳・お会計のタイミングなど、色んな面で配慮してくれるはずです。
その他、特に伝えておきたいことや聞きたいことがあれば、このタイミングで聞いておきましょう。
2-4.交通・宿泊の手配をする
遠方から参加する人がいる場合は、必要かどうかヒアリングした上で、宿泊先も二人で手配しましょう。
交通費や宿代は各自で負担することが多いようですが、「二人が家族をもてなす会」という意味では、二人が負担しても◎。
両家のどちらかだけに遠方から来てもらう場合には、一方からお車代を渡すケースもあります。
いずれにしても、費用については予め二人で検討し、家族へ伝えておくようにしましょう。
2-5.服装・手土産の情報を両家で共有する
顔合わせでは新郎新婦はもちろん、参加メンバーの服装にも気を配りましょう。
大事なポイントは、以下の3点です。
●両家の「格」をそろえること
●お店に合ったフォーマル感
●食事のしやすさ
新郎のお母さんは高級な着物で、新婦のお母さんはカジュアルなワンピース…となると、親御さんが気まずい思いをするかもしれません。
一般的には、以下のような服装が多く選ばれています。
・ブラックスーツ
・ダークスーツ
・明るい色の上品なワンピース
・落ち着いた色のスーツ
・和装(振袖・色留袖・訪問着など)
ワンピースの場合は露出をおさえ、丈は膝下を選びましょう。アクセサリーをつける場合は、主張の少ない上品なものがオススメです。
とはいえ、顔合わせの服装には特にルールはありません。夏なら「ネクタイ・ジャケットはなしで」など、季節やお店の雰囲気に合わせて二人が決めてOK。
いずれの場合も、二人を通じて「どんな服装で来て欲しいのか」を両家に伝えておくのが大切です。
出典:パレスホテル大宮
手土産についても「用意すべき」という決まりはありませんが、両家のどちらかだけが手ぶらだと気まずい思いをすることも。こちらも予め二人を通じて相談し、用意するかどうか決めておきましょう。
手土産の予算は3,000円〜5,000円ほどが一般的。よく贈られるのはお菓子ですが、相手家族の好きなものをリサーチして贈るのも◎。高価すぎると相手の負担になることもあるので、注意しましょう。
2-6.顔合わせ当日までに登録しておくと便利な【家系図アプリ】
今後もお付き合いするパートナーの家族。「はじめまして」の会話には相手の基本情報がぎっしり詰まっているので、ぜひ覚えておきたいものです。
そこで役立つのが「家系図アプリ」。最近の「家系図アプリ」には従来の家系図とは一味違う、こんな便利な使い道があるんです。
・スマホで家族や親戚の関係性を整理できる
・名前・顔写真・生年月日を登録できる
・誕生日や入学などライフイベントをお知らせしてくれる
「あの人の名前、何だっけ?」がなくなるだけでなく、家族の誕生日や子供の入学祝い、還暦などまで把握できる優れもの。
ちょっとした会話もきちんと覚えていれば相手家族からも好印象のはずなので、ぜひ顔合わせ前に登録して活用してみてくださいね。
3.顔合わせ当日の流れは?
前日までの準備も大切ですが、やはり参加メンバー全員が一番気になるのが顔合わせ当日のこと。「こういったシーンではどう振舞うべき?」「押さえるべきポイントって?」などが知りたいところですよね。
ここからは、顔合わせ食事会の進行や席順のマナーを見ていきましょう。
3-1.顔合わせ食事会の進行【例】
参加メンバー全員が会場に到着したら、「上座・下座」を意識しつつ新郎新婦が座る席へ案内しましょう。
上座・下座については「3-2.席順は【上座・下座】のマナーに沿って」で詳しくご紹介します。
当日の進行は新郎か新郎の親が行うのが一般的です。
誰が挨拶をするのかは新郎新婦で決めておき、親に頼む場合は予めお願いしておきましょう。
次に、お互いの家族の紹介を。
「二人が紹介」と「自己紹介スタイル」のどちらでもOKですが、自己紹介スタイルにする場合は家族へ予め知らせておきましょう。
家族紹介ブックなどを二人で作って、当日配るのもオススメです。
マストではありませんが、せっかくなので何かセレモニーを盛り込んでも◎。
婚約指輪のお披露目や、親御さんに婚姻届にサイン&押印してもらう…などの演出は、いい思い出になるはずですよ。
飲み物が運ばれてきたらぜひみんなで乾杯を。
乾杯の発声は進行役でOKですが、新郎の父など他の人に活躍してもらうのもオススメです。
食事中は全員の会話が弾むように、二人が積極的に話題を提供して場を盛り上げましょう。
食事が終わって落ち着いた頃に、お開きの挨拶を。
進行役が行ってもOKですが、親が進行役の場合は新郎新婦も一言挨拶することで「集まってくれたことへの感謝」が伝わります。
結びの挨拶が終わったら、ぜひ全員で記念撮影を。
思い出になるのはもちろん、顔合わせ後のお礼状に同封したり、結婚式のムービーに使ったりもできるのでオススメです。
シーンごとの注意点や挨拶の例文などは、こちらの記事も参考にしてくださいね。
3-2.席順は【上座・下座】のマナーに沿って
苦手な人も多い「上座・下座」のマナー。親御さんや祖父母世代には敏感な人も多いため、顔合わせ前には押さえておきたい知識です。
上座・下座の位置は「出入口から遠い席=上座」「出入り口に近い席=下座」が基本。 ビジネスシーン以外は「年齢」が高い順から上座に座るとされています。
ですが、上座・下座にはたくさんの例外が。シーンや場所、部屋のタイプ、机のタイプなどによってルールが変わるのが難点です。
例外を初めとする詳しい解説はこちらの記事で紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
4.まとめ|顔合わせは新郎新婦さんの根回しとヒアリングが大事!
今回は、両家のビッグイベント「両家顔合わせ」の全容をご紹介してきました。
顔合わせは、両家の第一印象を左右する大切なイベント。成功には、新郎新婦さんの事前の根回しやヒアリングがとても大事になります。
新郎新婦さんだけでなく、親御さんや家族にも安心して当日を迎えてもらうことが、両家の良き関係性のスタートにつながるはずですよ。
ぜひ早めに「すべきこと」や「押さえておきたいポイント」をチェックして、自信を持って当日を迎えてくださいね。
トキハナでは、すべてのカップルに心から満足できる結婚式を挙げてほしいから、新郎新婦の不安をトキハナてるように、心をこめて式場選びをサポートしています。
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